大きな道路沿いのご自宅。
嫌な車の騒音は「窓」からやってきます。
おそらく、その窓は一枚ガラスではないでしょうか。
車が走る騒音、トラックのブレーキ音、クラクションの騒音。
こんな騒音をたった1枚のうすいガラスで対策はできないのです。
なぜ、窓が音の入口となるのか。
その理由は2つあります。
① 壁と窓の違い
前提として、同じ面積で同じ厚みならば、重たい物のほうが音を跳ね返して通しません。
このことを「質量則」と言います。
窓ガラスは一軒家なら一番厚みがあるのでも約7㎜です。高層階マンションの窓ガラスでも約19㎜ミリです。これに対して家の壁は130㎜以上です。
ということは、窓ガラスは1/18の厚みしかないのです。
よって、圧倒的に窓の防音性能が悪く、そこから音が侵入してしまうのです。
② 窓は隙間ができる
音は空気から伝わっていきます。ということは、僅かな隙間でも通り抜けてしまうのです。
窓は開けて閉めてを繰りかえす動きが求められますので、どうしても隙間ができやすく、音が侵入してしまいます。
そこで登場するのが「二重窓」
インナーサッシともいい、二重になった窓の間の空気層によって、防音効果が現れます。